Ranorex と Jira 連携について

Ranorex は、課題管理ツールである Jira と簡単に連携できます。Jira は、チーム全体のタスクや計画を共有して、タスク管理や工数管理、進捗管理、スケジュール管理などを行い、プロジェクト全体を管理できます。

Ranorex と Jira を連携することで、例えば、Ranorex のテスト結果をもとに、失敗したテスト項目などを自動的に課題登録することができます。今回は、課題管理を自動登録する方法についてご紹介します。※テスト実行後に手動で課題を登録することも可能です。

Jira 連携のセットアップ

Ranorex Studio の Jira ウィザードを使用して、Jira 連携のセットアップをおこないます。

  1. Ranorex Studio でソリューションを開き、ツール > Jira 連携 > Jira ウィザードの開始 をクリックします。

2. Jira への接続画面が表示されます。認証情報を入力し、サインイン をクリックします。

3. サインインに成功したら、続行 をクリックします。

4. ドロップダウンメニューから、ソリューションとリンクしたい Jira プロジェクトを選択し、続行 をクリックします。

5. 課題の手動処理は、今回は無効化し、続行 をクリックします。

6. 自動処理の有効化 を有効化にし、課題タイプオープン ステータス完了ステータス の設定をしていきます。
  ここでは、課題タイプ:バグ、オープン ステータス:To Do、完了ステータス:完了 にします。

7. Jira 連携の設定画面にて、課題の自動処理 をクリックし、必須フィールド を入力します。
報告者名 (Jira に登録されているユーザー名) の記入を忘れないようにお気を付けください。

その他のオプション設定もできます。

テスト実行

1. Ranorex Studio にて、テストスイートを開き、RUN ボタンでテスト実行します。

2. テスト実行後に、Ranorex のテスト結果レポートを確認します。

上記のように、テストが失敗すると、Jira に自動的に課題登録されます。一方で、テストが成功した場合には、課題登録はされません。

Jira 課題登録の確認

Jira のサイトにアクセスし、失敗したテストの課題登録がされているかを確認します。

1. 対象のプロジェクトを開き、オープンの課題を参照すると、失敗したテストケースが課題登録されているのが確認できます。
  タイプ:バグ、ステータス:TO DO

登録された課題には、テスト結果も表示されるため、Jira 上で、修正すべき点を確認できます。

Jira 課題完了

アプリの改修やテストシナリオの修正などの後に、課題登録されたテストを再実行して、成功になると、課題のステータスは完了になります。

テストケース成功

Jira 課題完了

ステータスが完了になり、オープンの課題から解決済みの課題に分類されます。

まとめ

Ranorex と Jira を連携することで、自動的に課題管理できます。また、CI ツールで Ranorex のテスト実行を自動化することで、課題管理までの一連の操作を自動化できます。課題管理の工数を削減できますので、ぜひ、Ranorex と連携してご利用ください。