リモート環境でのテスト実行 ③

リモート環境でのテスト実行 ②」の記事において、リモート環境でのテスト実行時におけるユーザーセッションの接続を有効にする方法について紹介しました。今回は、AWS(Amazon Web Services)を使用してCI環境を構築した際の設定方法について紹介したいと思います。

テスト構成

AWS EC2(Windows Server 2022)にて、以下の環境を構築しました。

(CI環境構成図)

インストールしたソフトウェアは以下の通りです。

Jenkins Master

  • Jenkins v2.361.1(Windows サービスとして起動)

Jenkins Agent

テスト設定

Jenkins Master/Agentのテスト構成にした場合、基本的にJenkinsの設定については特別な設定は必要ありませんが、Agent側のノード環境に対して以下の設定が必要となります。

設定手順

1.Jenkins Agentのインスタンスを起動します。

2.Autologonを使用して自動ログインの設定を行います。
AutoLogin64.exeを起動し、設定画面にて、ログインアカウント、ドメイン、パスワードを指定後、「Enable」をクリックします。

(AutoLogin設定画面)

3.ユーザーセッションをキープするためのバッチを実行します。(バッチを実行後、リモートセッションが自動で切断されます)

※JNLP接続を行うためのバッチファイルを用意し、Windowsタスクスケジューラーでログイン時に起動されるように設定してください。

注意事項

インスタンス起動後にリモート接続してログイン後、ユーザーセッションのキープを行わないとセッションが維持されないためテストに失敗します。
そのため、ログイン後にリモートセッションを終了したい場合は、必ず、ユーザーセッションをキープするためのバッチを実行してリモートセッションを切断する必要があります。

番外編:Ranorex Agentによるリモートテスト

(リモートテスト環境構成図)

Ranorex Agentをインストールしているテスト環境において以下の設定が必要となります。

設定手順

1.Autologonを使用して自動ログインの設定を行います。
AutoLogin64.exeを起動し、設定画面にて、ログインアカウント、ドメイン、パスワードを指定後、「Enable」をクリックします。

(AutoLogin 画面)
注意事項

インスタンス起動後にリモート接続してログイン後、ユーザーセッションのキープを行わないとセッションが維持されないためテストに失敗します。そのため、Ranorex Agentの「キープセッションの有効」を有効(初期値:有効)にしてリモートセッションを切断する必要があります。

(Ranorex Agent 画面)

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