2020年10月23日 / 最終更新日時 : 2020年10月23日 user 事例・ソリューション

リモートワークにおけるチーム管理

昨今、チーム開発における作業の進め方は、世界的に進化しました。

以前は、開発メンバーはオフィスに通い、社内にあるデスクトップPCを使用し作業をおこなっていました。ほとんどの作業は社内でおこなわれていました。

その後、各メンバーにノート PC が支給されるようになりました。しかし、毎日の出社は必要でした。そして、ここ数年で時代は変わり、リモートワークが増えました。

今、私たちは、リモートワークによる自己組織的な開発チームの時代に生きています。高品質の製品を提供するために、個人が自分のペースでタスクを完了しつつ、共同作業する時間も取ることができます。しかし、自己組織的とはいえ、やはり管理は必要であり、リモートワークによるチーム管理には、これまでの管理とは異なるスキルが必要とされます。本記事では、分散型チームを効果的に管理するための 5 つの方法を紹介します。

1．チェックインミーティングを実施する

分散した開発チームを持つプロジェクトでは、開発メンバーのいる場所や時間帯が異なるケースがあります。作業が予定どおり進捗しているか確認するために、メンバー全員と定期的にコミュニケーションを取ることが重要です。そのための効果的な方法として、次の 2 つの方法があります。

ひとつは、毎週または隔週で定期的な 1on1 ミーティングを行うことで、メンバーに注意を払い、各人のアイディアや意見を聞くことができるようにすることです。このような取り組みは、各メンバーの定着率と仕事の満足度を高めることでも知られています。

もうひとつの方法は、定期的にチームでミーティングを行い、お互いの仕事について議論し、次の期間の目標、タスク、目的を明確にすることです。これは、毎日のスタンドアップミーティング、振り返りミーティング、計画会議や、様々なタスクについてメンバー全員が意見や状況を共有できるような他のミーティングを通じて実現することができます。

2．コラボレーションツールに投資する

コラボレーションは、どんな開発チームにとっても成功の鍵ですが、開発メンバーが遠隔地にいる場合は特に必要です。コラボレーションを促進するために、チャットやビデオ会議の機能があるコラボレーションツールに投資しましょう。研究によると、私たちの日常のコミュニケーションの 93% は非言語的なものであり、それが職場での行動に大きく影響していると言われます。ビデオを通して人々のボディランゲージや表情を見ることができれば、コミュニケーションギャップを積極的に防ぐのに役立ちます。

3．時間帯やスケジュール、休日を尊重する

異なる地域の開発チームと仕事をする際には、コミュニケーションの取り方に配慮する必要があります。たとえば、日本（東京）とアメリカ（テキサス州）にチームが点在している場合、約14 時間の時差があることを認識する必要があります。会議のスケジュールを組んだり、返信を期待したりする際には、双方が対応可能な時間帯かどうかを確認しましょう。

時間的な妥協ができず、早朝や深夜にしか会議を実施できない場合もあります。そのような場合は、片方のチームだけに負担がかからないように、会議の時間を交互に変更しましょう。

厳格な締め切りがある作業の場合は、時間帯と納品時間を必ず明記してください。たとえば、アメリカ西海岸でリモートワークをおこなっている開発チームが午前11時に作業していて、あなたは東海岸にいる場合には、3時間の時差があります。納品時間の曖昧さを防ぐために、太平洋標準時(西海岸標準時)であることを必ず伝えてください。これは当たり前のことかと思えるかもしれませんが、現場の混乱を招く大きな原因になります。

最後に、異なる国や地域で作業をしている開発チームの場合は、国内の祝日に注意しましょう。計画やタスク完了のタイムラインに影響するかもしれません。