Ranorex v9.5の新機能(PDF 形式レポート)

2021年7月8日に国内リリースされた Ranorex バージョン 9.5で、PDF形式レポートのオプションが追加されました。本バージョンでは、このオプションを有効にするだけでPDF形式のレポートを出力できるようになり、以前のバージョンでおこなっていた、オートメーションヘルパーの設定や、モジュール(ReportToPDFModule)をテストスイートに設定してパラメーターを指定する必要がなくなりました。

設定方法

Ranorex Studio のテストスイート画面にて、テストスイートを右クリックし、ショートカットメニューから、プロパティ を選択します。
表示されたプロパティ画面にて、レポート タブを開き、”PDF形式のレポートを作成する“のチェックボックスを有効にします。

テスト実行後、Ranorexのテスト結果が出力されるフォルダーにて、PDF レポート フォルダー で指定したフォルダー内にレポートが出力されます。
※Ranorex 11.3.3を使用した場合、テスト結果は以下のフォルダー(デフォルト設定時)に出力されます。

C:\Users\{ログインユーザー名}\Documents\Ranorex\RanorexStudio Projects\{ソリューション名}\{プロジェクト名}\bin\Debug\{PDFレポートフォルダ名}\{プロジェクト名}

また、PDF形式レポートでは、以下の設定をおこなうことができます。

  • PDF レポート フォルダー: レポートを出力するフォルダーを指定できます。(※1)
  • ファイル上書き: レポートファイルを上書きするかを設定できます。
  • 画像を含める: 取得したスクリーンショットをレポートに含めるかを設定できます。
  • ビデオレポートを含める: ビデオレポートをレポートに含めるかを指定できます。(※2)

※1.パス指定による出力先の指定はできません。
※2.この設定を使用するには、別途、ビデオレポート の設定が必要です。

制限事項

日本語 OS 環境で PDF 形式レポートを出力する場合、別途、IPA (独立行政法人情報処理推進機構) によって配布されている IPAex フォント のインストールが必要です。IPAex フォントのダウンロードおよびインストールについては、こちら を参照ください。
IPAex フォントがインストールされていないマシン環境では、PDFレポート内の日本語文字が文字化けします。

※Ranorex バージョン9.5以前のバージョンを使用し、PDF形式でレポートを出力されたい場合は、以下のBlog記事を参照ください。