TMX Automation Helpers リファレンス3:数の大小比較
2025年1月にリリースしたTMX版のオートメーションヘルパーについて、利用ケースや提供しているメソッドの使い方を「TMX Automation Helpers リファレンス」として解説していきたいと思います。今回の記事では、オートメーションヘルパーのValidateBiggerThan2メソッド、およびValidateSmallerThan2メソッドによる2つの数の大小比較をおこなう方法について解説します。
※Ranorexはバージョン12.3.0を使用しています。
利用ケース
テスト対象アプリで出力された数の大小比較をおこないたい場合に利用できます。
使用するオートメーションヘルパーのメソッド
- ValidateBiggerThan2:2つの数の大小を比較し、期待する数が大きいかを検証します。
- ValidateSmallerThan2:2つの数の大小を比較し、期待する数が小さいかを検証します。
実装方法
※事前準備として、TMXオートメーションヘルパーをRanorexソリューションに追加しておきます。
対応方法は、TMXオートメーションヘルパーのBlog記事でダウロードできる「TMX版のオートメーションヘルパー」に含まれる資料(ranorex_automation_helpers_ユーザガイド.pdf)を参照してください。
1)アクションテーブルの 新しいアクションの追加 から ユーザーコード(User code)- ライブラリから選択 を選択します。

2)ライブラリから選択 画面にて、TmxValidationLibrary – ValidateBiggerThan2メソッド、またはValidateSmallerThan2メソッド選択し、選択項目を追加 ボタンをクリックします。

3)追加された User code アクションにて、選択したメソッドのパラメーターを設定します。
ValidateBiggerThan2メソッド:
2つの数の大小を比較し、パラメーター “a” のほうが大きい場合に検証が成功します。
- a:比較する数を指定します。(※1)
- b:比較する数を指定します。(※1)
- equalSuccess:比較結果が同数の場合に結果を成功/失敗のどちらにするかを指定します。(※2)

ValidateSmallerThan2メソッド:
2つの数の大小を比較し、パラメーター “a” のほうが小さい場合に検証が成功します。
- a:比較する数を指定します。(※1)
- b:比較する数を指定します。(※1)
- equalSuccess:比較結果が同数の場合に結果を成功/失敗のどちらにするかを指定します。(※2)

※1.パラメーターは変数化し、動的な値を設定することができます。変数化は、パラメーターのプルダウンメニュー(▼)にある “As new variable…” から設定できます。 変数化については、ユーザーガイドの テストと変数の定義 を参照ください。
※2.”True” を指定した場合、比較結果が同数の場合に結果を成功にします。”False” を指定した場合、比較結果が同数の場合に結果を失敗にします。(初期値:False)
4)対象のアクション(User code)が実行されると、各メソッドにおける比較結果がレポートされます。本メソッドを使用することで、テスト対象アプリに表示される数に対する大小、および同数の検証をおこないたい場合に利用できます。
ValidateBiggerThan2メソッド:


ValidateSmallerThan2メソッド:

