「無影響確認テスト」の自動化で効率化!

無影響確認テストは、変更が既存の機能や他のシステム部分に悪影響を及ぼしていないかを確認する重要なテストです。これはリグレッションテストとも呼ばれますが、特に金融業界のようにセキュリティ要件法的規制が厳しい分野では、このテストの目的や重要性をより正確に表すために「無影響確認テスト」という用語が一般的に使われています。

本記事では、この無影響確認テストの自動化についてご紹介します。

無影響確認テストが必要な背景

「無影響確認テスト」という用語を使用する金融業界では、個人や法人の資金機密情報を取り扱うため、システムのセキュリティ確保は極めて重要です。金融業界のシステムは、古いシステム(レガシーシステム)であることが多いですが、古いテクノロジーの使用やセキュリティパッチの未適用による脆弱性が懸念されます。

そのため、以下のような対策をおこなう企業が多く、この際に無影響確認テストもします。

  • ハードウェア・ソフトウェアの刷新
  • セキュリティパッチの適用
  • OSやソフトウェアのバージョンアップ

これらのタイミングで無影響確認テストを怠ると、以下のような理由でソフトウェアの品質が低下する可能性が高くなります。

  • 互換性の低下
  • パフォーマンスの低下
  • セキュリティの脆弱性

このようなリスクを抑えるために、無影響確認テストは、製品開発において非常に重要なプロセスです。

UIテストによる、無影響確認テスト

無影響確認テストは、さまざまなテスト手法でおこなうことができますが、UIテストのフェーズに絞って紹介します。UIテストは、アプリケーション画面のユーザーインターフェースに対し、ユーザーが実際におこなう操作をシミュレーションして、アプリケーションの振る舞いや表示が期待どおりであるかを確認するテストです。

UIテスト

通常、UIテストは最終段階のシナリオテストや受け入れテストで実施されることが多く、完成形のシステムに対しておこなうため、システム間の連携が正常に機能しているかどうか(E2Eテスト)を確認することもできます。

ソフトウェア開発V字モデルにおけるUIテストの実施部分

このUIテストを自動化することで、作業効率やシステムの品質向上に繋がります。

弊社(テクマトリックス株式会社)で、UIテスト自動化ツール「Ranorex」を取り扱っています。アプリ画面操作のレコーディングで簡単にテスト作成できるため、テスト初心者でも扱いやすいツールです。Ranorexの特長などの製品紹介資料は以下からダウンロードいただけます。

また、Ranorexは、14日間の体験版を無償でご利用いただけます。UIテスト自動化を検討のお客様は、ぜひこちらからダウンロードしてご評価ください。

無影響確認テストが自動化に向いている理由

自動化に向いているテストの特徴として、「頻繁に繰り返しおこなわれるテスト」があり、テスト回数が多ければ多いほど自動化の効果が出やすくなります。無影響確認テストは、セキュリティパッチ適用OS・ソフトウェアバージョンアップ時におこない、頻繁に繰り返しおこなう必要があるため、自動化に向いています。

無影響確認テストを自動化することで得られる効果は以下が挙げられます。

  • テスト効率の向上
  • 確認ミスや漏れの防止
  • 開発者のモチベーション向上

無影響確認テストの自動化

無影響確認テストを自動化するためには、テスト自動化ツールが必要です。テスト自動化ツールを利用して、無影響確認テストを自動化する具体的な方法については、ホワイトペーパーでご紹介しています。

また、弊社で取り扱っている UIテスト自動化ツール「Ranorex」を利用した無影響確認テストの事例やテスト方法についても記載していますので、ぜひ資料をダウンロードしてご確認ください。

無影響確認テストの自動化のホワイトペーパーは
以下からダウンロードください。

※過去のホワイトペーパーもすべてダウンロードいただけます。