Ranorex:ライセンス管理

Ranorexバージョン10.7のライセンス管理サーバー(Ranorex License Manager)において、ライセンスキー(フローティングライセンス)を利用するクライアント(Ranorexを利用するマシン)を制限することができる機能が追加されました。開発プロジェクトやチーム別で使用するライセンスキーを振り分けたい場合、これまではライセンス管理サーバーをそれぞれ用意する必要がありましたが、この機能を使用することで1つのライセンス管理サーバーで対応することが可能となります。

対応方法として、ライセンスキーと利用したいクライアントマシンのIPアドレスを紐づけることで、ライセンスキーに紐づいたIPアドレスを持つクライアントのみ、そのライセンスキーを利用することができるようになります。

※国内リリース版のRanorexでは、バージョン10.7.2以上のRanorex License Manager(RanorexLicenseManager-10.7.2-ja.exe)で本機能を使用することができます。

(クライアントと紐づいたライセンスキーの管理イメージ)

設定方法

1.ライセンスキーとクライアントの紐づけ

① ライセンス管理サーバー(Ranorex License Manager)にて、ライセンス設定画面を管理者権限で起動します。
Windowsのアプリ一覧から”Ranorex License Manager” – “Ranorex License Manager X.x”を右クリックし、表示されるメニューにて「その他」‐「管理者として実行」を選択します。

② 「許可されたIPアドレス」タブを開きます。

ライセンスのリストからクライアントに紐づけしたいライセンスキーを選択します。

IPアドレスの入力フォームにクライアントのIPアドレスを入力し、「IPアドレスを追加」をクリックします。

以下のように、対象ライセンスキーに対して、追加したIPアドレスが登録されます。

※紐づけされたライセンスキーは、対象クライアント(IPアドレス)以外から利用することができなくなります。また、何も紐づけされていないライセンスキーは、どのクライアントからも利用することが可能です。

※紐づけされた情報は、”C:\Program Files (x86)\Ranorex\License Manager\Bin\LicensorInfo.json“ファイルに保存されます。

[
  {
    "HostsList": [
      {
        "IP": "192.168.11.1",
        "IsEnabled": false
      },
      {
        "IP": "192.168.11.2",
        "IsEnabled": false
      }
    ],
    "LicenseKeyName": "WAH6-HVX9-2DGH-####-####-6YAF-VQYL-4M7E-3M4K-2D4"
  },
  {
    "HostsList": [
      {
        "IP": "192.168.11.1",
        "IsEnabled": false
      },
      {
        "IP": "192.168.11.3",
        "IsEnabled": false
      }
    ],
    "LicenseKeyName": "PVSM-EMZW-E4VQ-####-####-Y994-FFXW-2ZFL-M9K2-LF2"
  }
]
2.ライセンスキーに紐づけされたクライアントの確認

ライセンスのリストからライセンスキーを選択することで、そのライセンスキーに紐づいたクライアント(IPアドレス)の情報を確認することができます。

3.ライセンスキーとクライアントの紐づけ解除

ライセンスのリストからライセンスキーを選択後、解除したいクライアントのチェックボックスを有効にし、「IPアドレスの削除」をクリックします。