Safariブラウザのテスト

Ranorex 10.7より、iOS端末のSafariブラウザでのテストが可能となりました。そこで、本記事では、iOS端末のSafariブラウザでRanorexのテストを実施する方法をご紹介します。

※本記事では、Safariブラウザでのテストに必要な設定をご紹介していますので、Ranorexでモバイルテストを実施する際に必要なモバイルデバイスの登録、及び、RxServiceAppのインストールはこちらをご参照ください。
※本記事の手順では、iOSバージョン16を使用しています。iOSのバージョンによっては表示される画面が異なる場合があります。

Safari ブラウザのテストの注意事項

RanorexにおけるSafariブラウザのテストでは、以下の操作がおこなえません。

  • Safariブラウザを閉じる
  • 複数のタブを開く(新規にURLを開いた場合、既存のタブは終了されます)

これらの操作の自動化が必要な場合、RxBrowserでのテスト、あるいはAppium連携でのテストをご検討ください。

iOS端末の設定

Safariブラウザでテストを実施する場合は、事前にiOS端末のセットアップが必要となります。
※RxServiceAppをインストールしてから実施します。

1.iOS端末にて、[設定]アプリを開きます。

2.[Safari]から、[拡張機能]をタッチします。

3.[Ranorex Safari Extension]をオンにします。

4.[すべてのWebサイト]をタッチし、[許可]を選択します。

ここまで設定をおこなったら、[設定]アプリは閉じます。

テストの作成

テストの作成は、RxBrowserやネイティブアプリと同じ方法で実施しますが、作成時のテスト対象アプリには[RxServiceApp]を選択します。

1.iOSデバイス上でRxServiceAppを起動します。

2.Ranorex Studioで[RECORD]ボタンをクリックし、[アプリの選択または追加]から、[RxServiceApp]を選択します。

3.WebサイトのURLを指定し、[作成]をクリックします。iOS端末にてSafariブラウザが起動されるので、オブジェクトを取得していきます。
※モバイル端末でのテストの作成方法はこちら

テストの実行

テストの実行は、RxBrowserやネイティブアプリと同じ方法で実施します。Ranorex Studioから[RUN]ボタンをクリックすることで、Safariブラウザ上でのテストが実行できます。

注意点

  • Safariブラウザでのテストは、iOS15以降が対象となります。
  • テストの作成/実行の際には、iOS端末にてRxServiceAppを開いた状態で開始してください。
  • RxBrowserで作成済みのRanorexソリューションをSafariブラウザでテスト実行することはできません。
  • まとめ

    今回ご紹介したSafariブラウザでのテストは、テストの流れを紹介する動画も公開しています。