Ranorex Studioのバージョンアップ手順
今回は、Ranorex Studioとソリューションのバージョンアップ手順について解説します。
Ranorexの最新バージョンでは様々な機能改善、不具合修正が行われておりますので、最新バージョンを利用することをおすすめいたします。バージョンアップの際は、以下手順にしたがうことでスムーズに作業を進めることができます。
目次
- ソリューションのバックアップを取得する
- 既存のRanorex Studioをアンインストールする
- 新しいバージョンのRanorex Studioのをインストールする
- ソリューションのアップグレードをおこなう
- 動作確認
1. ソリューションのバックアップを取得する
まずは、お使いのRanorex Studioで作成したテスト資産(ソリューション)のバックアップを取得します。
Ranorex Studioで対象のソリューションを開き、[ツール] – [ソリューションのZipを作成]をクリックすることで、必要なファイルのみが含まれたzipが簡単に作成できます。こちらのzipファイルは、問題が発生した際にバージョンを戻せるよう、保存しておきます。
現在使用しているすべてのソリューションのバックアップが取得できたら、Ranorex Studioを終了してください。
2. 既存のRanorex Studioをアンインストールする
コントロールパネルより、[プログラム] – [プログラムと機能]を開きます。一覧から、[Ranorex Studio]を選択し、[アンインストール]をクリックします。
「Ranorex Studioをアンインストールしますか?」のダイアログが表示されますので、[はい]をクリックします。
3. 新しいバージョンのRanorex Studioをインストールする
アンインストールが完了したら、新しいバージョンのRanorex Studioのインストールを実施します。
インストールモジュールやインストール手順書については、ユーザーページよりダウンロードいただけます。詳しくはお手元の Ranorex製品ライセンス証書、またはRanorex製品年間保守サービス証書 をご確認ください。
4. ソリューションのアップグレードをおこなう
ここまでで、Ranorex Studio自体のバージョンアップは完了したので、次はソリューションのアップグレードを実施します。
新しいバージョンのRanorex Studioを起動し、[ファイル] – [開く] – [プロジェクト/ソリューション]をクリックすると、エクスプローラーが起動しますので、これまで古いバージョンで使用してきたRanorexソリューションファイル(*.rxsln)を選択し、プロジェクトを開きます。
以上の手順で、ソリューションを開いたRanorex Studioのバージョン用に、自動的にソリューションがアップグレードされます。
!注意事項!
- Ranorex ソリューションは、下位バージョン(例:9.1.2)から上位バージョン(例:9.5.3)にアップグレードすることは可能ですが、上位バージョンから下位バージョンに下げることはできません。下位のバージョンに戻したい場合は、手順1で保存したバックアップのソリューションを使用してください。
- Ranorex 6以前のバージョン(国内リリース版:Ranorex 6.2.1/5.4.6)で作成したソリューションについては、直接Ranorex 9以降のバージョンにアップグレードができません。そのため、以下の手順にてご対応ください。
【Ranorex 6.2.1以前のソリューションをアップグレードする手順】
- Ranorex Studio 7または8(国内リリース版の場合、Ranorex 7.2.1/8.3.1のいずれか)をインストールする
- Ranorex 6以前のバージョンで作成したソリューションを、上記でインストールしたRanorex 7または8で開く
→ソリューションがRanorex 7または8にアップグレードされます。 - 既存のRanorexをアンインストールし、Ranorex 9以降のバージョンをインストールする
- 手順2でアップグレードしたソリューションを再度Ranorex 9で開く
※Ranorex Studio 7または8のインストールモジュールがお手元にないという方は、テクマトリックス(株)Ranorex テクニカルサポートセンター にお問い合わせください。窓口への問い合わせ方法に関しては、お手元の Ranorex製品年間保守サービス証書 をご確認ください。
5. 動作確認
手順4でアップグレードしたソリューションを実行し、問題なく動作するかご確認ください。
上手く動作しない場合、以下の内容をご確認ください。
- ユーザーコードでエラーが出てビルドに失敗する
Ranorex 8以下のバージョンにて、一部 Ranorex API が廃止されています。Ranorex 8以下をご利用中で、ユーザーコードを利用してテストを作成している場合、エラー箇所を確認し、以下サイトに掲載されている廃止されたAPIが使用されていないかご確認ください。
https://www.ranorex.com/release-notes/api-changes/
- オブジェクト検索に失敗する
Ranorex 8以下のバージョンからアップグレードする場合、まれに、これまでオブジェクト検索に成功していた部分が失敗することがあります。この場合、Ranorex Spy等でリポジトリアイテムを取得し直してください。 - その他
対象のソリューションZip、エラーが出力されているレポートのアーカイブ(*.rxzlog)を添付の上、テクマトリックス(株)Ranorex テクニカルサポートセンター にお問い合わせください。窓口への問い合わせ方法に関しては、お手元の Ranorex製品年間保守サービス証書 をご確認ください。