Ranorex:Ranorex Coach

Ranorexでは、テストの作成におけるベストプラクティスを提示する「Ranorex Coach」という機能が搭載されています。
作成されたテストスイートやレコーディングモジュール、リポジトリをチェックし、将来的にテストの失敗の原因になる可能性のある箇所を事前に指摘することで、より安定性・堅牢性が高いテストの作成をサポートします。

本記事では、この「Ranorex Coach」の利用方法についてご紹介します。

1.設定方法

Ranorex Coachはデフォルトで有効となっていますが、有効/無効を切り替えることができます。

1.Ranorex Studioにて、ツール>オプション をクリックします。

2.全般>Ranorex 通知 をクリックします。

3.チェックが付いているヒントが有効化されます。

①「Ranorex Coach」をクリックすると、すべてのヒントが有効化/無効化されます。
②特定のヒントを個別に有効化/無効化することもできます。

2.Ranorex Coachの利用

Ranorex Coachは、特定の動作を検出すると画面上にヒントを表示します。このヒントは、画面右下にポップアップウィンドウとして表示されます。

以下の例では、レコーディングモジュールのMouse down/up アクションの順序が逆のため、ポップアップウィンドウが表示されています。

①「今後このヒントを表示しない」をクリックすると、対象のヒントは、無効化されます。
②「閉じる」をクリックすると、ポップアップウィンドウを閉じます。

※「今後このヒントを表示しない」をクリックしたヒントについては、Ranorex 通知 オプションにて自動でチェックオフ(無効化)されます。設定を戻す場合は、チェックをオンにしてください。

3.ヒントの種類

Ranorex Coachでは、計19個のヒントが用意されています。

このヒントには、継承が複雑なデータソースや条件、空のコンテナー、多すぎるアクション、短すぎる/長すぎるタイムアウト、ルートフォルダーにある変数の参照などが含まれます。

ヒントの詳細については、こちらをご参照ください。

まとめ

本記事では、テストのベストプラクティスを提示する「Ranorex Coach」をご紹介しました。
テストを作成するうえでのサポート機能になっていますので、Ranorexを利用する際にお役立てください。