Ranorex v9 日本語版 リリース!
この度、Ranorexの最新版となるバージョン9が、日本語版としてリリースされました。Ranorex 9では、以下の新機能の追加や機能改善が行われ、これまでのRanorexよりも更に利便性が向上しました。
Ranorex 9 日本語版リリースにあわせて、体験版ダウンロードも開始いたしましたので、ぜひお試しください。
新機能・改善点
- 動的な ID を持つオブジェクト認識の改善
- Jira 連携
- Web テストのパフォーマンス向上
- ビデオ レポート
- オートメーション ヘルパー
- ダークテーマ
- テスト実行時の進捗ダイアログの改善
- パフォーマンス測定
- 64bit 版 Ranorex Studio
動的な ID を持つオブジェクト認識の改善
動的に変化する ID を持つ Web オブジェクトを認識する場合、Ranorex Studio の以前のバージョンでは、パスウェイトルールと呼ばれる機能を利用し、動的な ID の使用の優先度を下げることで対応します。Ranorex 9 では、機械学習により、このような動的な ID の使用を検知し、より静的な属性を使用してオブジェクトを認識することができます。これにより、テストの作成/メンテナンスの効率が、さらに高まります。
Jira 連携
バグトラッキングツール「Jira」との連携機能により、Ranorex Studio の GUI から、直接 Jira の課題を登録できるようになりました。テスト失敗時のエラーを自動で課題として登録したり、テストレポートから手動で課題の登録がおこなえます。Ranorex Studio と Jira との連携は、ウィザードで簡単におこなうことができます。
Web テストのパフォーマンス向上
Ranorex 9 では、Webテスト実行のパフォーマンスが、大幅に改善されました。特に、Internet Explorer でのパフォーマンスが、大幅に向上しています。テスト実行時間が短縮されることで、テストの効率性がさらに高まります。
ビデオ レポート
Ranorex 9 では、テスト実行時の状況を、ビデオ(動画)として保存する機能が追加されました。保存された動画は、テストレポートの再生ボタンから直接再生することができます。テストの実行状況が動画で確認できることにより、よりリッチなテストエビデンスとしての活用や、テストエラー時の原因特定などに活用できます。
オートメーション ヘルパー
オートメーション ヘルパーとは、コーディングによる実装を必要としていたソリューションをユーザーコードライブラリとして簡単に使用できるような機能となります。Ranorex 9では、オートメーション ヘルパーのバージョンが更新され、以下のようなソリューションが追加されています。
- ファイル間の内容を比較する
- ファイル内の文字列を検索する
- スクロールを含んだWebページのスクリーンショットを取得する
※ Ranorex v9.2より前のバージョンの場合には、オートメーション ヘルパー追加後、手動で更新する必要があります。オートメーションヘルパーは、Ranorex v7以降のバージョンで使用できます。
ダークテーマ
近年、さまざまなアプリケーションでトレンドとなっているダークテーマが、Ranorex Studio にも搭載されました。テーマは、必要に応じていつでも切り替えることができます。
テスト実行時の進捗ダイアログの改善
テスト実行時に表示される、プログレスダイアログが刷新され、現在実行しているアクション、オブジェクト検索のタイムアウト、これまで発生したエラー数などを、より分かりやすく確認できるようになりました。
パフォーマンス測定
テストが巨大化し、その実行により多くの時間がかかるようになると、処理に時間を要しているボトルネックを分析する必要があるかもしれません。Ranorex 9 では、各アクションに実行にかかった時間、 オブジェクトの検索にかかった時間などのパフォーマンスを測定する機能が追加されました。
64bit 版 Ranorex Studio
Ranorex Studio の 64bit 版が新たに同梱されるようになりました。これにより、64bit アプリケーションのデバッグがおこなえるようになります。また、テストプロジェクトの規模が大きい場合には、Ranorex Studio 64bit 版を使用することで、 より優れたパフォーマンスが得られます。