2017年4月27日 / 最終更新日時 : 2020年9月2日 user Ranorex機能

リモートテスト – リソースを最大限に活用する

自動化テストでは、テストの品質、スピード、効率性を最適化することができます。しかしもし、テスト実行中に他の作業ができなかったり、テストを実行させるために他のテストの完了を待たなければいけなかったり、チームで作業する際の流動的なワークフローがなかったりした場合には、果たして最適化されていると言えるでしょうか。
そこで私たちは、テストにかけるあなたの時間を抑え、かつ、チームでのテスト実行をサポートする、すばらしい機能を提供し、テスト自動化を次のステージに引き上げます。それがRanorex Remoteです。

Ranorex Remoteの概要

Ranorex Studioから、Ranorexエージェント(注１)にテストを直接デプロイすることで、対象のテストをリモート環境で実行することができます。

Ranorexエージェントは、物理マシンまたは仮想マシンにインストールすることができ、Runtimeフローティングライセンスで動作します。ネットワーク内に複数のエージェントをセットアップし、必要に応じてテスト環境を構築することができます。これにより、多様なテスト環境において複数のテストを同時に実行することを可能とし、以前は１つのテストを実行するのにかけていた時間と同じ時間で複数のテストが実行できるようになります。

アプリケーションは、お客様が利用しているテクノロジーやオペレーションシステムがたとえ何であっても、正しく動く必要があります。Ranorex Remoteにより、デスクトップ、Web、モバイルの各種アプリケーションのテストを、異なる OS、システム構成、ブラウザーなどで、同時に実行することができます。(注２)リモート機能を使えば、リモートテストの実行中にあなたのローカルマシンを使い続けることができます。そして、一度テストがリモートで実行されると、テスト実行中でもすぐにテスト実行状況に関するフィードバックを得ることができます。レポート自体は、テストが実行されたRanorexエージェントに格納されます。

(注１)Ranorexエージェントとは、リモートテストの実行を可能にするスタンドアロンツールです。テストを実行するリモート先のマシンにインストールして使用します。

(注２)Ranorexでのテスト実行は、サポートする稼動環境(下記リンク)に従います。
https://www.techmatrix.co.jp/product/ranorex/requirement.html

チームでの作業に理想的なツール

アジャイルテストにおいて、テスト結果を瞬時にフィードバックし、チームで共有することは開発を成功させる鍵となります。

Ranorex Remoteを使えば、チームで円滑にテストの実施や確認が行えるようになります。各チームメンバーは、ネットワーク内にある同じRanorexエージェントにテストを送信することができ、これらのエージェント上にあるすべての情報にアクセスすることができます。実行依頼されたテストはエージェントのジョブキュー(注３)に入り、エージェントはテストを１度に１つずつ到着順に実行します。

各チームメンバーはエージェントのジョブキューを見ることで、そのエージェントが実行する（または実行した）テストの数を確認できます。また、テストの実行時間とステータスに従ってテストレポートをフィルタリングしたり、エージェントから直接レポートの削除やダウンロードが行えます。

このように、チームの誰もが平等にリモートテストの実行状況について知ることができます。実行したテストが失敗し、チームメンバーからすぐにフィードバックを得る必要がある場合を考えてみてください。その際は、テストが実行されたエージェントの情報と、テストの実行時刻を伝えるだけでテスト結果の共有ができます。そして、チームメンバーはRanorex Studio内のリモートウィンドウ(注４)から直接、Ranorexエージェントの実行履歴にアクセスし、対象のレポートをローカルにダウンロードして作業を行うことができます。

各チームメンバーは、リモート環境で実行された全テストの実行状況とレポート結果を閲覧できるため、簡単にテストの進捗状況を把握できます。

(注３)ジョブキューとは、Ranorexエージェント内にあり、リクエストされたテストの一覧を表示する機能です。

(注４)リモートウィンドウとは、Ranorex Studioで登録したエージェントの一覧を表示する機能です。登録したエージェントごとにテストの実行履歴やレポート結果が確認できます。

以上の機能、すばらしいと思いませんか？この機能はRanorex 6.0で提供されています。保守サービスを契約いただいているユーザー様は、追加のコストなしで、Ranorex 6.0にバージョンアップいただけます。テストに掛ける時間を削減するためにも、ぜひRanorex Remote機能を利用してみてください。Ranorexエージェントの詳しいセットアップ方法については、今すぐユーザーガイドで確認できます。

（この記事は、開発元 Ranorex 社 Blog 「Remote Testing – Make the Most of Your Resources」2016年6月14日の翻訳記事です。）