ソースコードを使用したテスト作成 / コードモジュール

Ranorexでソースコードを使用する方法の1つとして、コードモジュールがあります。
コードモジュールは、専用のモジュール(ソースファイル )にコーディングをおこないます。また以下の特徴があります。

  • 作成したコードモジュールは、テストスイートで設定して使用します。
  • テスト実行時にコードモジュールのソースファイル内にあるTestModule.Run()メソッドがmainメソッドとして呼び出されます。(※1)
  • 基本、他のモジュール(コードモジュール、レコーディングモジュール)からソースコードを呼び出すことはできません。(※2)

※1.実行したいプログラムは、TestModule.Run()メソッドに記述します。また一般的なプログラムと同様に、複数メソッドを作成してTestModule.Run()メソッドから呼び出すようにコーディングをおこなうことも可能です。

※2.ソースコードであるため、クラスを継承することで、他のモジュールのソースコードを使用することもできますが、テストが複雑化することや、コードモジュールの本来の利用目的から外れるため、推奨していません。

コードモジュールによるコーディング方法

① Ranorex Studioのプロジェクトビューにて、プロジェクトを右クリックし、ショートカットメニューから、追加 ファイルを選択します。

プロジェクトビュー

② 表示された新しいファイルの追加画面にて、Ranorex Code moduleを選択し、ファイル名(任意)を指定後、作成ボタンをクリックします。

新しいファイルの追加

③ プロジェクトビューにコードモジュールのソースファイルが追加され、ソースファイルの内容が表示されます。表示されたソースファイルにある、ITestModule.Runメソッドをmainメソッドとして、コーディングをおこないます。

コードモジュール(ソースファイル)

Ranorex ユーザーガイド(コードサンプル)にて、幾つかのサンプルコードによる解説が載っています。

※Ranorexが提供するAPIについては、Ranorex Studioのヘルプメニューある、API ドキュメントで参照できます。

④ 作成したソースファイルは、テストスイートの画面にて、レコーディングモジュールと同様に設定することができます。

テストスイート

まとめ

コードモジュールは、主にテスト実行時における事前処理や、後処理をおこなう場合に役立ちます。たとえば、データベースに対するテストデータの初期化などの処理をおこなう場合に利用できます。またレコーディングモジュールでアクションを使用せずに、アプリケーションの一連の操作をコード化したい場合にも利用することができます。

次回は、 ソースコードを使用するもう1つの方法である、ユーザーコードコレクションについて触れたいと思います。