国内リリース版のRanorexで確認されている、不具合や制限事項について記載しています。
v11.3.3
回避策として、iOSデバイスで以下URLにアクセスし、Ranorex 11.4.1 – 11.5.0配下にあるファイルを使用し、追加をおこなってください。
- URL
https://support.ranorex.com/mobile-download-archive/ - 対象ファイル
RxServiceApp Distributable 3.2.10
RxBrowser Distributable 3.2.10
AndroidでSwipe Gestureアクションを実行すると、Ranorex レポート上は成功と表示されている一方で、デバイス上ではSwipe Gestureアクションが動作しない現象が発生しております。
※ネイティブアプリ/Webアプリ(RxBrowser)いずれにおいても発生します。
本現象は、RxServiceApp v2.3.6に起因した問題となり、不具合として修正中です。
当件については恐れ入りますが、現時点で回避策がありません。修正版のリリースをお待ちください。
v10.7.6
Ranorex 10.7において、ChromeまたはMicrosoft Edgeにおいて、Invoke actionのExecuteScriptでのJavaScriptメソッド実行が動作しないという問題が確認されています。
この問題は、Google Chromeの拡張機能の仕様変更(※1)に起因するものとなり、Ranorex側での修正の予定がございません。
そのため、大変おそれいりますがRanorex 10.7以降ではExecuteScriptの使用をおこなわない形でのシナリオ作成をご検討ください。
※1. Google ChromeおよびMicrosoft Edgeの拡張機能のManifest V3にて、外部からのJavascript実行ができない制限が仕様として新たに追加されました。
この仕様はGoogle側で規定されているため、Ranorex側の変更では対応ができず、Google Chromeの拡張機能のManifest V3の仕様が変わらない限りは修正されません。今後、Google社で仕様を変更しない場合、Ranorex社としてはInvoke action – ExecuteScript自体の削除も検討しています。
Ranorex 10.7にて、Ranorex AutomationHelpersのメソッドである ReportFullScreenshot() を実行すると、レポートに「Received wrong web document and window dimensions from the web browser」というエラーメッセージが出力され、フルスクリーンショットが取得できない不具合が発生しております。
以下Blog記事に回避策をご紹介しておりますので、こちらをお試しください。
Ranorex 10.7 以降 でフルスクリーンショットを取得する方法
【本不具合は、Ranorex 11.3で改修されています。】
Ranorex 10.7.2において、データ駆動型テストを実行した際、2回目以降の実行時、1回目ではすぐに検索できていたオブジェクトの検索に時間がかかるようになるという問題が確認されています。
レポートにて、各オブジェクトに対し、以下のメッセージが出力されます。
・ワーニングのメッセージ
Item ‘Repository name’ could be found using its absolute path, but not using its relative path from the cached element of parent folder ‘parerent folder’. This can happen if either the item search timeout is too small or if items within a rooted folder do not share a common parent element. To fix this problem, first increase the item search timeout. If this does not help, create a separate rooted folder for this item or disable caching for the specified folder.
回避策として、親要素のオブジェクトのキャッシュを無効にすることで、2回目以降も通常の時間で実行をおこなうことができます。
1. リポジトリにて、最上位の親要素(“アプリケーションフォルダ”)を選択し右クリック – [プロパティ]を選択します。
2. 画面右側に表示されるプロパティ項目で、[Use cache]の値を[False]に変更します。
3. 変更を保存します。
iOS Safariで開いたWebページのテストで、Swipe gestureアクションを実行するとエラーになり、スワイプ操作が実行できません。この現象は、不具合として修正中です。
iOS端末でのWebアプリのテストでスワイプ操作が必要な場合は、RxBrowserをご利用ください。
iOS Safari における Web テストで、Safariブラウザを Close Browser アクションなどで自動クローズすることができません。これは iOS Safari の拡張機能の仕様で、外部からのブラウザの終了ができないためです。現時点で修正の予定はありません。
iOS Safari にてブラウザのクローズ処理が必要な場合、Appium連携での対応をご検討ください。
iOS Safari の Web テストにおいて、複数タブを開くことができません。新規にURLを開いた場合、既存のタブは終了されます。これは iOS Safari の拡張機能の仕様に起因しており、現時点で修正の予定がありません。
複数タブを開く操作が必要となる場合、RxBrowserでのテストをご検討ください。
v10.2.2
Ranorex 10.2.2において、Applitools連携したテストの実行時にエラーが発生し、比較対象の画像がApplitools側にアップロードされない問題が確認されています。
当件については恐れ入りますが、現時点で回避策がありません。修正版のリリースをお待ちください。
【この問題は、Ranorex 10.7.2で修正されています】
Ranorex 10.2.2において、重み付けルールの設定が反映されず、レコーディング時に優先度の低い属性値がRanoreXPathに使用される問題が確認されています。またこれにより、同一のオブジェクトであっても、Ranorex 9.5.3とは異なるRanoreXPathが取得されることがあります。
v9.5.3
【この問題は、Ranorex 10.2.2で修正されています】
v9.5.3の不具合により、Webアプリのテストにおいて、テストスイートのプロパティで設定するPDFレポートオプションを有効化してもPDFレポートが生成されません。
ロケットスタートウィザードでWebアプリを選択してプロジェクト作成した場合や、空のソリューションでプロジェクト作成してWebテストをおこなった場合に発生します。
本現象の対応策として、オートメーションヘルパーの「ReportToPDF」モジュールを使用して、PDFレポートを生成してください。
使い方につきましては、以下のブログ記事をご参照ください。
Ranorex(v7以降 対応)レポートをPDFに変換する #2
日本語設定を実施した上でレポートのPDF変換を行った場合、一部文字化けが発生します。
- テストスイートの[プロパティ] – [レポート]タブ – [PDF形式のレポートを作成する]にチェックを入れた場合
テストケースの最上位階層に表示されるテストケース名、Descriptionが文字化けします
- AutomationHelperの”ReportToPDF”を使用した場合
しおり部分、Descriptionが文字化けします。
※テストケース、スマートフォルダ名が文字化けする場合は、AutomationHelperのバージョン更新をお試しください。
上記以外の項目が文字化けしている場合は日本語設定が行われていない可能性がございますので、以下の設定をご確認ください。
- テストスイートの[プロパティ] – [レポート]タブ – [PDF形式のレポートを作成する]を使用している場合
お使いの環境に、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)によって配布されている IPAex フォント のインストールが必要です。
IPAex フォントのダウンロードおよびインストールについては、以下を参照ください。
https://moji.or.jp/ipafont/ipafontdownload/ - AutomationHelperの”ReportToPDF”を使用している場合
Ranorex(v7以降 対応)レポートをPDFに変換する #2
Ranorex v9.5の新機能(PDF 形式レポート) – 制限事項
【こちらの不具合につきましては、日本語版 Ranorex 10.7 にて改修されております。】
画像比較アクション(ValidateアクションのContainsImage、CompareImage)のイメージプロパティを変更した場合、保存ボタンがグレーアウトされたままで、変更内容を保存できません。
イメージプロパティの設定を保存するためには、プロジェクトに関する他の内容を変更して、保存ボタンを有効化にする必要があります。
イメージプロパティは以下になります。
Downsize / Edges / EdgesSobel / Grayscale / Threshold / Similarity /
・イメージベースプロパティ
https://support.ranorex.com/ja/userguide/ranorex-studio-advanced/image-based-automation/image-based-properties/
v9.3.2
【この問題は、Ranorex Studio 10.7で修正されています】
この現象は、v9.3.2の不具合です。エラーダイアログは表示されますが、Ranorex上で開かれているすべてのタグは閉じられます。そのため、こちらの操作をする度に、エラーダイアログを閉じるか、もしくは、1つずつタブを閉じることでご対応ください。
【この問題は、Ranorex 9.5で修正されています。】
Validateアクション(CompareImage/ContainsImage)のプロパティ設定の”Report Similarity”を”OnFail”や”Always”に変更しても、画像比較の失敗時にレポートに類似度が表示されません。
なお、”OnFail”設定でレポートに表示されない場合は、”Always”に変更することで表示される場合がございますので、いちどお試しください。
レコーディング時に、WindowsのタスクバーにてIMEのオプションを変更すると、マウスホイールの操作ができなくなります。
そのため、このような操作をレコーディングする場合には、IMEの設定後に、いちどレコーディングを中断いただき、再度、マウスホイールの操作からレコーディングを開始するなどでご対応ください。
【当件は、Ranorex Studio 11.3で修正されています】
ChromeプロセスとChromiumプロセスが同時に起動している場合、先に起動していたプロセス上の DOM要素のみが認識されます。
※ブラウザ自体を閉じてもプロセスが起動していれば同様の動作になります。
※最新のChromiumベースのEdgeブラウザでも同様の現象が発生します。
そのため、以下の2点の方法でご対応ください。
・Chrome/Chromiumブラウザの設定にて、”バックグラウンドアプリの処理を続行する”オプションを無効化する
・テスト作成、および実行時には、対象ブラウザのみを起動する
【この問題は、Ranorex Studio 10.7で修正されています。】
オフライン環境でChromeの自動化をされたい場合、Ranorex ユーザーページの資料をご確認ください。
Chromeに手動でRanorexアドオンをインストールした場合、DOM要素が認識できません。
ChromeのRanorexアドオンはオフラインでの追加がおこなえないため、いちどマシンをインターネット接続した上で、インストルメントウィザードからRanorexアドオンをインストールする形でご対応ください。
共通
4つ以上の引数をもつユーザーコードを”User Code”アクションとして追加すると、アクションテーブル上では3つまでの引数しか表示されないため、指定できません。
そのため、4つ目以降の引数の指定は、”User Code”アクションの「Args」ボタンをクリックすることで、引数の設定画面が表示されますので、この画面で指定ください。
「モジュール」ブラウザにて、レコーディングモジュール名を変更する時に、先頭の文字を小文字の英字を指定しても、自動的に大文字に変換されます。
レコーディング時には、Webブラウザーのダイアログ画面のオブジェクトを認識できませんので、ダイアログ画面に対しての操作をレコーディングできません。
しかしながら、Ranorex Spy上では、ダイアログ画面内のオブジェクトは認識されておりますので、 Ranorex Spyから対象のオブジェクトをリポジトリに追加し、そのオブジェクトを使用して アクションを追加することで、対応いただけます。
※ダイアログ画面は、DOM要素ではないため、各ブラウザーの要素に含まれています。
Ranorex Spyについては、以下をご参照ください。
https://ranorex.techmatrix.jp/blog/2022/11/04/ranorex_spy/
RxBrowserは、各ブラウザーのOS(Android,iOS)標準のWebViewを使用しています。
一方で、ChromeやSafariといったWebブラウザーは、 WebViewの仕様に基づき、各ブラウザーごとに独自の実装・拡張をしているエンジン を使用しています。
上記のように、RxBrowser、およびChrome/Safariは、 すべてWebViewの仕様に基づいていることから、 基本的には、動作の違いは発生しないものと思われますが、 Chrome/Safariは各ブラウザーごとに独自の実装・拡張をおこなっているため、完全に同一の動作となることを保証することはできません。
現状、以下のプログラム、フレームワークは、公式サポートしていません。
iOS:
・Swift
・SwiftUI
・UIKit
・SFSafariViewController
・Flutter
Android:
・Jetpack
・Flutter
いちど、テスト対象アプリケーションにてお試しください。また、オブジェクトが認識できない場合は、座標ベースにてご対応ください。
マウスクリック操作をレコーディングすることで、クリック対象の座標が自動的に指定されます。