TMX Automation Helpers リファレンス2:英語ロケールでのシステム日付の取得
2025年1月にリリースしたTMX版のオートメーションヘルパーについて、利用ケースや提供しているメソッドの使い方を「TMX Automation Helpers リファレンス」として解説していきたいと思います。今回の記事では、オートメーションヘルパーのGetDateTimeAsString_enメソッドによる英語ロケールでシステム日付を取得する方法について解説します。
※Ranorexはバージョン12.3.0を使用しています。
利用ケース
複数言語に対応したアプリ開発などにおいて、英語ロケールでシステム日付を取得したい場合に利用できます。
使用するオートメーションヘルパーのメソッド
・GetDateTimeAsString_en:英語ロケールでシステム日付を取得するメソッド。本メソッドでは、英語ロケールでシステム日付を受け取るため、受け取る情報に曜日を含めると英語で取得されます。
実装方法
※事前準備として、TMXオートメーションヘルパーをRanorexソリューションに追加しておきます。
対応方法は、TMXオートメーションヘルパーのBlog記事でダウロードできる「TMX版のオートメーションヘルパー」に含まれる資料(ranorex_automation_helpers_ユーザガイド.pdf)を参照してください。
1)アクションテーブルの 新しいアクションの追加 から ユーザーコード(User code)- ライブラリから選択 を選択します。

2)ライブラリから選択 画面にて、TmxSystemLibrary – GetDateTimeAsString_enメソッドを選択し、選択項目を追加 ボタンをクリックします。

3)追加された User code アクションにて、選択したメソッドのパラメーターを設定します。
- return:システム日付の値を受け取る変数を指定します。(※パラメーターのプルダウンメニュー(▼)にある “As new variable…” から設定できます)
- expectedFormatimg:日付フォーマットを指定します。(※1)(指定しない場合は、”dd.MM.yyyy”のフォーマットが指定されます。)
- typeCase:英字の大文字/小文字の表示をタイプ(none、upper、lower)で指定します。(※2)(受け取る値に、曜日を指定した場合に適用されます。)

※1.フォーマットは、.NETカスタム日時書式指定文字列が使用できます。 詳しくは、Microsoftの公式ページをご参照ください。
※2.none:先頭が大文字、それ以外は小文字 / upper:すべて大文字 / lower:すべて小文字
4)対象のアクション(User code)が実行されると、メソッドのreturnパラメーターで設定した変数に英語ロケールで現在日付が格納されます。この変数をバリデーションの期待値や入力フォームへの入力値として使用することが可能です。
※英語ロケール(曜日を含めない)に関係なく、システム日付を取得したい場合は、開発元が提供しているオートメーションヘルパーのGetDateTimeAsStringメソッドを使用することも可能です。