データ駆動型テストにおける変数の管理
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Ranorexでデータ駆動型テストをおこなう際には、「変数」を設定します。設定した変数は、データバインディングパットや変数の管理ダイアログで確認、編集することができます。
そこで、本記事ではデータ駆動型テストを実施する際のRanorexでの変数の管理についてご紹介します。
変数の作成方法については、ユーザーガイドの変数の定義をご参照ください。
データバインディングパッドでの変数の管理
変数を確認する画面として、データバインディングパッドが用意されています。
データバインディングパッドでは、レコーディングモジュールやリポジトリ、テストスイートにて、使用されている変数を確認することができます。
データバインディングパッドを表示するには、Ranorex Studioのツールバーから、データバインディングの表示 をクリックします。
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データバインディングパッドは、テストスイート、レコーディングモジュール、リポジトリによって、表示される内容が異なります。
テストスイートを開いている場合
テストスイートにて、テストコンテナーやレコーディングモジュールを選択すると、使用されている変数のバインド状況が確認できます。変数とデータソースをバインディング済みの場合は、データソース名やカラム名が確認できます。「データバインディングの編集」をクリックすると、データバインディング画面が表示されます。
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レコーディングモジュールを開いている場合
レコーディングモジュールで使用されているアクション変数やリポジトリ変数、ユーザーコードで使用されている変数の使用状況やデフォルト値を確認できます。データバインディングの編集をクリックすると、「変数の編集」ダイアログが表示されます。(「変数の編集」ダイアログについては、後述しています。)
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リポジトリを開いている場合
リポジトリ変数の使用状況やデフォルト値が確認できます。「データバインディングの編集」をクリックすると、「変数の編集」ダイアログが表示されます。(「変数の編集」ダイアログについては、後述しています。)
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変数の編集ダイアログでの変数の管理
変数の編集ダイアログでは、レコーディングモジュールやリポジトリで使用されている変数の確認、編集をおこなうことができます。
レコーディングモジュール単位で管理する場合
1. レコーディングモジュール右上の「VARIABLES」ボタン、もしくは、データバインディングパッドの「データバインディングの編集」をクリックします。
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2. 「変数の編集」ダイアログが表示され、レコーディングモジュールで使用されている変数の一覧が確認できます。「変数の編集」ダイアログで変数名(Name)を編集すると、変数を使用しているアクションやリポジトリの各項目に自動で反映されます。
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- 変数の追加:レコーディングモジュール内で利用できる変数が追加されます。
- 未使用の変数を削除:未使用の変数を削除できます。
- リポジトリから変数をコピー:リポジトリで使用されているリポジトリ変数をレコーディングモジュールのアクション変数として追加できます。
リポジトリ単位で管理する場合
1. 「変数の編集」ダイアログは以下の方法で開くことができます。
- データバインディングパッドの「データバインディングの編集」
- レコーディングモジュール上のリポジトリのメニューバーにある変数ボタン
- リポジトリの変数ボタン
※レコーディングモジュール上のリポジトリのメニューバーにある変数ボタン
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※リポジトリの変数ボタン
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2. 「変数の編集」ダイアログが表示され、リポジトリで使用されている変数の一覧が確認できます。「変数の編集」ダイアログで変数名(Name)を編集すると、変数を使用しているリポジトリの各項目に自動で反映されます。
※この画面では、リポジトリ単位で変数を確認することができます。
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変数のデフォルト値
作成した変数には、デフォルト値(Default value)を設定することができます。変数がデータソースとバインドされていない場合や、レコーディングモジュールからテストを実行する場合、デフォルト値が使用されます。このデフォルト値は、「変数の編集」ダイアログで編集することができます。
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まとめ
データ駆動型テストをおこなううえで、変数の管理や編集をおこなう際には、今回ご紹介した機能をご利用ください。
今回ご紹介した機能については、ユーザーガイドの変数の表示と管理をご参照ください。