Ranorex Studio:ビデオレポート

テスト自動化の運用において、以下のケースに遭遇する可能性があります。

  • テストはローカル環境では正常に実行されるが、リモートマシン環境では失敗する
  • ほとんどの場合、テストに成功するが、たまに失敗する

これらのケースに遭遇したときに最初におこなうことは何でしょうか?

テストの結果レポートを確認して、テストが失敗した原因を再現しようと試みます。そして、 多くの場合、失敗の原因を見つけるのは非常に困難です。

テストが失敗した原因を見つけるためには、その時に何がおこなったかを正確に確認できる方法が必要です。

テストが失敗した時の状況を確認する

Ranorex Studioでは、ビデオレポート 機能を実装しています。 この機能は、すべてのテストケースまたは失敗したテストケースのみの動画を録画できます。

テストが終了すると、レポートに各テストケースの結果が表示されます。 各テストの横には、ビデオの再生 ボタンがありレポートから直接、動画を再生できます。 テストケース内のsetup/teardownのセクションも録画できます。

ビデオレポート機能

ビデオレポートはテストケースに基づいており、各テストケースの実行画面を動画ファイルに出力して、そのテストケースに何が起こったかを記録します。また、ビデオレポートには、以下のオプションが提供されています。

レコーディングモードでは、ビデオレポートを有効/無効にする以下のオプションを選択できます。

  • All test cases:動画はすべてのテストケースに対して作成される
  • Failed test cases only:動画は失敗したテストケースに対してのみ作成される
  • Off:動画は作成されない(デフォルト設定)

ビットレートおよびフレームレートでは、作成された動画の品質とファイルサイズを指定できます。

  • ビットレート(kbps):動画のビットレートを変更する
  • フレームレート(fps):動画のフレームレートを変更する

ソーススクリーンでは、録画をおこなう対象のスクリーンを指定できます。スクリーン番号は、Windows のディスプレイ設定に対応します。Auto を指定すると、テスト開始時にマウスカーソルがあるスクリーンを対象にします。(デフォルト設定:Auto

また、ビデオレポートを使用して、録画が可能な環境には以下の3つがあります

  • Ranorex Studioを実行しているローカル環境
  • Ranorex エージェントのリモート環境
  • CIパイプラインの実行環境

※モバイルテストでの実機およびエミュレータ上での録画には対応していません。

※ビデオレポートの詳細については、Ranorex ユーザーガイドにある 標準のレポート – ビデオレポート をご参照ください。

(この記事は、開発元 Ranorex 社 Blog 「Video Reporting in Ranorex Studio」2020年5月11日の翻訳記事です。)