SeleniumではなくRanorexを選択する主な理由

テクノロジーは急速に進歩しており、リリースのスピードも速いため、開発チームがついていくのに苦労することがよくあります。毎回のリリースは、まるで嵐に見舞われ、その衝撃に気づかないうちに、すでに過ぎ去っているような感覚です。成功のためには、バグを早く見つけて修正し、新機能やパッチをできるだけ早くリリースすることが必要です。しかし、テストの時間は限られているため、自動化を最大限に活用する必要があります。

自動化ソリューションをオープンソースにするか、ベンダーベースにするかは、大いに議論されるテーマです。広く使われているオープンソースのフレームワークの1つにSeleniumがあります。数多くのリソースがSeleniumの長所と短所について言及していますが、この記事では、さまざまな開発チームの課題に対処し、全体的なデリバリープロセスをスピードアップするためにSeleniumよりもRanorexを使用するべき理由に焦点を当てています。

ここでは、開発チームがリリースサイクルを加速するためにSeleniumではなくRanorexを選択する理由をいくつかご紹介します。

1. よりフラットな学習曲線

開発チーム、開発プロセス、開発ツールは絶えず変化しています。アジャイルチームの活動は非常に流動的ですが、急速なリリースの中でしっかりとしたトレーニングをおこなうには十分な時間がありません。そこで、Ranroexが役に立ちます。

Ranroexは、ソフトウェア開発プロセスのさまざまな側面を網羅する統合ソリューション（英語）です。どんな人でもすぐにツールに適応し、ツールの機能をすぐに使い始めることができます。一方、Seleniumでは、Ranorexでは簡単に実行できるポイント＆クリック操作を実装するために、開発チームはフレームワークをゼロから構築する方法を理解し、より多くのコードを記述する必要があります。これは、テストの作成、実行および、保守を迅速におこない、本番リリース前にほとんどの不具合を確実に発見したいと考えている開発チームにとって、非常に大きな価値ある提案です。

また、このツールを使用するための技術的なスキルを持っているかどうかを心配する必要もありません。Ranorexは、技術者と非技術者の両方に対応しています。プログラミングの知識がある人は、スクラッチから堅牢なスクリプトを構築することができますし、技術的な知識があまりないビジネスパーソンは、数回クリックするだけでテストを作成できるRanorexの機能を使用することができます。これは、自動化の進捗がプログラミング知識を持つ熟練した人員の有無に大きく依存しているSeleniumには当てはまりません。

これこそがRanorexの真の力であり、異なる役割を持つ開発チームのメンバーが使用する際に柔軟に対応することができるのです。

2. CI/CDとの統合

現在、多くの企業は継続的インテグレーションとデリバリーをすでに導入しているか、徐々に導入に向けて動いています。開発チームが使用するツールは、この取り組みをサポートするものでなければなりません。しかし、Seleniumの場合のように、多くの手動設定、セットアップ時間、およびリソースが必要な場合、これは面倒なことになります。

Ranorexは、さまざまなCI/CDツールについての深い知識を必要とせずに、開発チームが簡単に統合できる方法を提供することで、このプロセスを容易にします。

3. 頻繁なアップデート

自動化ツールの最大の懸念事項の1つは、ツールのバグがどれだけ早く修正され、より良い機能がどれだけ頻繁に更新されるかということです。これは、オープンソースコミュニティがメンテナンスをおこなっているSeleniumでは、まぎれもない制限の1つであり、ライブラリやフレームワークの問題がすぐに解決されない場合があります。

Ranorexには、ツール内のバグを迅速に修正する専門のチームがあります。また、パッチやアップデートを可能な限り迅速に提供しているため、開発チームはいつでも最新かつ最高の機能を使用できることが保証されます。

4. プロフェッショナルなカスタマーサポート

カスタマーサポートが提供されないツールの場合、もしあなたが問題に直面しても、解決を手助けしてくれる人がいないため、途方に暮れることになります。開発チームは、さまざまなツール、特にSeleniumを使用する際に何度もこの状況に陥りましたが、これは機能を計画通りにリリースするための大きなボトルネックとなっています。

Ranorexでは、高品質のカスタマーサポートを受けることができます。このサポートチームは、ツールの使用時や他ツール連携に直面する可能性のある問題のほとんどをトラブルシューティングできる技術的知識を持っています。これこそが、企業がオープンソースではなくベンダーベースのソリューションを好む最大の理由であり、障害を迅速に取り除くためのタイムリーなサポートが必要なのです。

5. 他ツールとの連携

自動化ツールは、開発プロセスの一環として使用されるツール群の一つに過ぎません。CI/CDパイプラインでは、欠陥管理、テスト管理、ビルドとリリース、テストデータ管理、テストインフラ、モニタリング、バージョン管理などのツールに加え、Dockerコンテナやその他のフレームワークも使用します。開発チームが使用する自動化ツールやフレームワークは、ワークフロー内のすべての既存ツールとシームレスに連携できなければなりません。

開発チームがSeleniumを使用する場合、多くの手動設定を行い、さまざまなツールと連携するためのスクリプトを書かなければならず、多大な時間とリソースを消費していました。Ranorexにはさまざまな連携機能が実装されており、開発チームは数回のクリックでそれらのツールに接続することができます。

時代の変化にともない、オープンソースとベンダーベースのソリューションの議論は、いかにして開発チームがテストを高速化し、迅速なリリースサイクルに対応するかという点に移ってきました。飛躍的に増大する顧客の要求に応えるために、企業はテストの取り組みを再考し、時間、コスト、労力の面でより大きな価値をもたらすものに焦点を当てなければなりません。これらの点で作業を容易にしてくれるツールを採用することは、高品質な製品を顧客に提供するための大きな助けとなるでしょう。

作者について：

Raj Subrameyerは、国際的な基調講演者、ライター、およびキャリアコーチであり、技術的なバックグラウンドを豊富に持っています。 彼のBlog（rajsubra.com/blog/）では、読者の生活に役立ち、インスピレーションを与えるニュース、リソースを投稿しています。

（この記事は、開発元 Ranorex 社 Blog 「Top Reasons to Choose Ranorex over Selenium」2021年10月27日の翻訳記事です。）