Ranorex:デバッグ実行

Ranorexで作成したテストが「うまく動かない」となったとき、通常は、レポートのエラーメッセージを確認してテストを修正したり、メンテナンスモードを使用してエラー箇所を特定します。しかし、エラーの原因が特定できなかったり、ユーザーコードを使用してテストを作成している場合は、RanorexのGUI上から、直接テストコードをデバッグすることもできます。
そこで、本記事では、Ranorexによるデバッグ実行についてご紹介します。
Ranorexによるデバッグ実行
デバッグ実行を行う際には、事前にデバッグ機能を有効化する必要があります。
1.デバッグの有効化
デバッグ機能を使用するためには、以下のいずれかの方法でデバッグを有効化します。
①Ranorex Studioにて、”デバッグ”メニューを開き、”デバッグの有効化”にチェックを入れます。

②Ranorex Studioのツールバーから、”デバッグの有効化”をクリックします。

有効化すると、デバッグの項目がツールバーに表示されます。

※注意:デバッグの有効化を行った上でテストを実行する場合、Ranorex Studioを管理者権限で起動する必要があります。
2.ブレークポイントの設定
特定の位置でテストを一時停止する場合は、ブレークポイントを設定します。
1.Ranorexにてソースコードを開きます。
例)レコーディングモジュールの*.UserCode.csファイル
2.プログラムを一時停止したい箇所にブレークポイントを設定します。

3.デバッグ実行
RUNボタンをクリックし、デバッグ実行を行います。

ブレークポイントを設定している場合、テスト実行中に、変数の状態やコールスタック(関数の呼び出し経路)などを確認することができます。

また、デバッグ実行中は「ステップオーバー」「ステップイン」「ステップアウト」が利用できます。
※ツールバーのアイコンをクリック、または、”デバッグ”メニューから利用します。

・ステップオーバー:1行単位でステップ実行する中でメソッドがあった場合に、メソッドの中には入らず次の行に進みます。
・ステップイン:1行単位でステップ実行する中でメソッドがあった場合に、メソッドの中に入って実行します。
・ステップアウト:親のメソッドに戻るまで、今実行しているメソッドの処理を進めます。
まとめ
本記事では、Ranorexのデバッグ機能についてご紹介しました。
詳細については以下のページをご参照ください。