Ranorex のモバイル自動テストを使って大幅に時間を節約。保守し易いテスト オートメーション スクリプトのメリット
ナビゲーションおよび地図製品の世界的リーダーであるTomTom 社は、Ranorex を使用して自社のポータブル ナビゲーション デバイス(以下「PND」)のためのテストを自動化しました。Ranorex を導入することで、Android/iOS 搭載のモバイルフォン上でのBluetooth 相互運用性(IOP)テストや、複数のデバイス間の対話を含むテストなど、以前は実行できなかったテストを実現し、テストの時間を90% 以上節約できるようになりました。
TomTom 社は、ナビゲーションおよび地図製品の世界的なリーダーであり、GPS スポーツ ウォッチや、最先端の車両運行管理ソリューション、業界トップを誇る位置情報を利用した製品を製造しています。すべてのドライバーの交通渋滞を解消するという使命を受けて、TomTom 社はすでに自社の製品を使用するドライバーの移動時間を最大で15% 短縮しており、2004 年以降、7,500 万台を超えるPND を販売してきました。将来、同社は、既存の道路網を最大限活用して、すべてのドライバーの交通渋滞を解消するでしょう。
「TomTom empowers movement」
TomTom 社は、目的地への快適な移動を提供する革新的な製品を設計および開発し続けています。
課題
革新的なナビゲーション/ 地図/ スポーツ製品の設計と開発を専門とするTomTom社は、自社のポータブル ナビゲーション デバイスに搭載された「Bring your own connectivity」という革新的な機能のために行う、iOS/Android 上でのBluetooth IOP テストを自動化したいと考えていました。
「Bring your own connectivity」では、ユーザーはBluetooth経由でモバイルフォンに接続し、TomTom ナビゲーションデバイスでリアルタイムの交通情報を参照できます。同社のPND 製品(TomTom PND)では、製品のライフサイクルの一環として統合テストを行うことが不可欠ですが、すべてのコンポーネントを統合した後に、最終製品を手動でテストするこの作業は、単調で時間がかかります。
Ranorex を導入する前、TomTom 社はテスト オートメーションにCalabash を使用していましたが、作成したテスト オートメーション スクリプトの信頼性と保守性、各種APK のサポート、ツールの使いやすさといった点に問題がありました。エンド ツー エンド テストを行おうとすると、かなりの部分を手動テストでカバーしなければなりませんでしたが、TomTom 社は手動テストに時間をかけることには消極的でした。さらに、使用していたテスト オートメーション ツールには統合開発環境が用意されていなかったため、デバッグ作業がきわめて困難でした。そういったテスト オートメーションに対する不満が決め手となり、モバイル テスト オートメーションに関する将来の要件と戦略に合った新しいソリューションを探すことになりました。同社のニーズ、中でも顧客満足の実現には、製品の品質、納期、信頼性、迅速なフィードバックといった要因が不可欠であり、そのためにも新しいソリューションが必要だったのです。
ソリューション
MonkeyTalk、eggPlant、DeviceAnywhere などのさまざまなテスト オートメーション ツールを長期にわたって詳しく評価した結果、TomTom 社は、製品開発の品質と効率の向上を図る上で、同社の目標を最大限達成できるツールとして、Ranorex を採用することに決めました。Ranorex は、TomTom 社にとってコスト効率に優れた使い易いテスト オートメーション ソリューションです。
Ranorex は、強力なオブジェクト認識機能、複数のテクノロジーのサポート、スケーリングの容易さ、優れたスクリーンショット機能/ 自動レポート作成機能を備え、あらゆる開発プロセス(継続的インテグレーションなど)やツール(Jenkinsなど)に容易に統合できます。TomTom 社は手動テストと自動テストの両方のテスト ケースの管理に、HP 社のアプリケーション ライフサイクル管理(ALM)ソリューションを使用しているため、HP 社のツールと統合させる必要がありましたが、Ranorex は HP ALM にシームレスに統合できました。
オールインワンのGUI テスト オートメーション ツールであるRanorex は、TomTom 社で広く受け入れられ、少人数でアジャイルなテスト実施が求められるテスト チームでも採用されました。テスト チームは、ペースの速いアジャイルなテスト環境で作業するオートメーションの専門家で構成されています。Ranorex が迅速に受け入れられたことは、Ranorex の使い易さを証明しました。さらに、モバイル テクノロジーのテスト オートメーションのエキスパートであるRanorex サポート チームが、自動化テストをより効率的に作成できるようTomTom 社のテストチームを支援し、さまざまな課題を克服して堅牢なテストフレームワークを構築できました。
こうして、ソフトウェア テスト プロセスを高速化し、最終的な納期までの時間を短縮するという目標に向けて、TomTom 社はRanorex を選択しました。Ranorex は、同社の求める、保守と再利用が容易な信頼できるテスト オートメーション スイートをシームレスに作成できるソリューションという要件を満たしていたからです。
「Ranorex はあらゆる開発プロセスやテスト プロセスに容易に統合できる信頼性の高いテスト ツールであるとわかりました。Ranorex を使用することで、複数のデバイスやソフトウェア アプリケーションに対応するオートメーション スクリプトを簡単に作成できるようになりました。」
Harpreet Singh Sethi 氏 TomTom 社PND 製品部門上級マネージャー
Ranorexのメリット
TomTom 社のPND 製品部門上級マネージャーであるHarpreet Singh Sethi 氏は、各種APK をサポートし、複数のデバイス/ プラットフォームにわたって自動化テスト ケースを実行できる信頼性の高いテスト オートメーションは、Ranorex を使用して初めて可能になったと、強調します。Ranorex の導入により、TomTom 社はきわめて複雑なテスト オートメーション スイートを管理できるようになりました。Ranorex ソリューションは導入と運用が非常に簡単なため、チームはこのソリューションを広範囲にわたって使用しています。Ranorex の習熟に必要な時間は、他のソリューションに比べても特に短いため、Harpreet 氏のチームは短時間で生産性を大きく向上させました。
Ranorex を使用することで、TomTom 社はテスト プロセスを高速化し、テストのカバー範囲を大幅に拡大させました。もう多数のモック テストを実行する必要はありません。
Ranorex を導入する前、TomTom 社は、現在必要なテストと同じテスト作業を実行するのにもっと多くの時間を要していたと Harpreet 氏は述べています。「当社はこれまでテストを手動で実行し、10 人日を要していました。しかし、Ranorex を使ってテストを自動化した結果、こうしたテストを4 時間以内で完了できるようになりました。Ranorex によって、当社は多大な時間を節約し、信頼できるテスト結果を得られるようになったのです。」と Harpreet 氏はコメントしています。TomTom 社の製品は、日常的な交通網の混乱の中、A 地点からB 地点へ移動するときに多大な時間の節約を可能にします。簡単に言えば、TomTom 社の製品を利用するとより速く目的地に到達できるのです。そしてRanorexは、TomTom 社の製品に対するモバイル自動化テストの時間を削減するのに役立っています。
Harpreet 氏は終わりに、「私は絶対の自信をもってRanorexを推奨します。」とコメントし、「Ranorex はすぐに成果が出る」というメリットについて再び強調しました。
TomTom 社のRanorex 自動テストの導入効果
テスト時間 90% 以上節約
「当社はこれまでテストを手動で実行し、10 人日を要していました。しかし、Ranorex を使ってテストを自動化した結果、こうしたテストを4時間以内で完了できるようになりました。Ranorexによって、当社は多大な時間を節約し、信頼できるテスト結果を得られるようになったのです。」
Harpreet Singh Sethi 氏 TomTom 社PND 製品部門上級マネージャー
作成日:2015 年12 月21 日