Ranorex v9.3の新機能(GDI+キャプチャ)

06月29日にリリースされたRanorex v9.3では、GDI+キャプチャという機能が追加されました。

今回、追加されたGDI+キャプチャは、既に搭載されているGDIキャプチャを拡張した機能となり、デスクトップアプリ上のRawText(Gridコントロールなど)のオブジェクト認識を向上させる機能です。

※GDIキャプチャにつきましては、ユーザーガイドのGDIキャプチャ機能をご参照ください。

GDI+キャプチャを有効化することでオブジェクト認識が可能になったテクノロジー例としては、グレープシティ社様のSPREAD for Windows Formsになります。

今回は、こちらのSPREAD for Windows Forms(v12.0J)のサンプルアプリを使用して、本オプションの説明をします。

※グレープシティ社様のブログサイトにて、Ranorexの機能として、GDIキャプチャ+でのオブジェクト認識についての記事を掲載いただきましたので、こちらもご参照ください。

GDI+キャプチャを使用しないUI要素の識別

デフォルトでは、GDI+キャプチャは無効化されています。GDI+キャプチャが無効化された状態の場合、 以下のようなシート内の各セルを認識しようとすると、スプレッドシート全体(赤枠) が認識され、オブジェクトは取得できません。

(GDI+キャプチャ無効化)

GDI+キャプチャを使用したUI要素の識別

GDI+キャプチャを有効化することで、以下のように各セルが認識できるようになります。

(GDI+キャプチャ有効化)

設定

※GDI+キャプチャを使用する前提条件として、オブジェクト認識の向上のため、Ranorex Studioを管理者権限で実行する必要があります。

GDIキャプチャリストにクラスを追加

まず、GDI+キャプチャを使用するには、GDIキャプチャリストに、対象のオブジェクト(クラス)を追加する必要があります。

1. テスト対象のアプリケーション上で、認識対象のオブジェクトを表示させます。

2. Ranorex Studioにて、対象のソリューションを開き、ツールバーからRanorex Spyを起動します。

(Ranorex Studioのメニューバー)

3. Ranorex Spyにて、左側の画面(BROWSER&RESULTS)から、認識対象のオブジェクトを右クリックし、GDIキャプチャリストにクラス名を追加を選択します。

(Ranorex Spy画面)

GDI+キャプチャの有効化

1. Ranorex sutidoにて、対象のソリューションを開き、ツールバーから設定を開きます。

(ソリューション設定)

2. 設定画面にて、プラグインタブを開き、RawText項目のCapture GDI+ testのオプションをTrueに変更し、OKボタンで設定を反映させます。

(設定画面)

まとめ

デスクトップアプリ内でGridコントロール(セル)などが認識できない場合には、 GDI+キャプチャを有効化する方法をお試しください。なお、古いテクノロジー(VB6/MFCなど)の場合には、既存のGDIキャプチャ機能のみ有効化することで、オブジェクトが認識可能になります。